Search this site
2011年が終わる =許せない収束宣言=

今年も終わろうとしています。
2011年3月11日は日本にとって忘れられない日になってしまいました。

原発事故について、自分なりの考えをまとめておこうと
ここに書いた一連の記事を読み返してみて、
6月9日の「原発事故=収束する日は来るのか=」と今と
何一つ変わっていないことに改めて戦慄する。
今月16日に野田総理が行った「原発事故収束宣言」には
驚き呆れたを突き抜けて、笑うしかない。
何がステップ2だ、冷温停止状態だと、大方の日本人はもちろん
諸外国からもあまりの脳天気ぶりに声が出ていたのは周知の通り。

事故当初、管総理の手際や決断に非難ごうごうであったけれど、
私は彼を支持する訳ではないが、それなら誰が鮮やかに事態を
収拾できたというのか聞かせてもらいたい、と思っていた。
あれほどの未曾有の事故が起きることを、そして起きたなら
どう対応していくのか、あの時点まで全く想定されていなかった。

今現在、破局的な水蒸気爆発が起きる可能性は小さくできたものの
日々、毎日毎分、当時ほどの量ではないけれど放射能は漏れ続けている。
まるでそれがすでに止まっていると錯覚させるがごときの宣言かと。
燃料がどこにあるのかもわからないで「○○年後に取り出し」って
方法はもちろん、期間も何にもわかってないのにどうして年限出せるの?
あのときの管総理よりはるかにタチが悪いですよ。

年間20ミリシーベルトまでなら居住できるなどという法律で
補償を押さえ込んで、被曝を強いるなど言語道断。
ウクライナの居住許可域は年間5ミリです。
5ミリ以上の福島の汚染地域を確定して補償するとなると、
天文学的な額になり、もうそれだけで国がつぶれる程であるのはわかる。
現にソ連崩壊はチェルノブイリを処理しきれずに起きたとも言われる。

それでも、放射線管理区域と同等とはありえない。
管理区域では18才未満は働けませんよ。
家土地をすべて買い上げるのは無理でも、
せめて特別区域指定をして、国から賃料を払うなどで、
仮設などではなく、新しい人生を構築する援助をして欲しい。
年齢や就労状況などで、個々に今後を選べるようにするべきでしょう。

そして東電の国有化には絶対に反対。
もし国有になれば、それこそ全て経産省のやりたい放題。
JALのように破綻すればいいのです。
それなら会社更生法にのっとって資産売却から報酬・年金の
見直しを進められる。
経産省はいったん自分のものになったら何一つ離しませんよ。

原発事故の収束は長い長い長い工程の先にある。
私の書いた記事から6ヶ月経っても、なにひとつ進んでいない。
今はまだ事故の渦中。収束のスタートさえ切っていない事に改めて思う。
もう日本に原発は1基もあってはいけない。
この声はずっとずっと上げ続けなくては。来年もその先も。

posted by えみちゃん | 10:18 | 原発・震災 | comments(1) | - |
思いを込めて

8月11日、あと3日で「LIGHT UP MIPPON」が開催されます。
被災地に花火を、とひとつのwebで立ち上がった企画が実現する日です。
相方Hちゃんと私とのblog「ぎんぐり劇場」でも応援しておりますが
いよいよとなり成功を祈っています。

ごく若い時に音楽事務所におり、コンサート制作などを
見てきました。
ひとつのイベントを作り上げるためには、途方もなく長い
下準備・打ち合わせを必要とします。
実務に携わってきた方々は、今追い込みで寝る間もない忙しさだと思います。

私達がこの企画を知って応援を、と思った時にはまだ300万円ほどの
寄付でしたが、すでに5800万円を越える寄付額となっています。
役所や海外の大使館からも支援を受けて、もうすぐ。

京都和装産業振興財団内京都染織青年団体協議会では
何もかも流されてしまった被災地の皆さんに浴衣を着て花火を
見ていただこうと、浴衣を集める活動を。
私も亡き父の浴衣を送らせていただきました。
少しずつみんなで何かをと願って上げる花火。

亡くなられた方々、大切な人を亡くされた方々へ
少しでも慰めとなりますように。
大変な日々を送ってきたこども達に歓声を。

お天気になりますようにー!

うちからは見えないのかー?

posted by えみちゃん | 15:10 | 原発・震災 | comments(3) | - |
原発 =収束できる日は来るのか=

福島の事故データが今になってズルズルと発表されています。
津波が事故の規模を拡大したのは周知ですが、配管等はすでに地震時に
破損が見られていた事を示すデータもあり、改めて地震列島に54基もの
原発があることに戦慄します。
それでも九州佐賀の玄海原発は再稼働しようとしている。
これほどの事故が、まったく収束の目処が立っていない中で
まだ動かすつもりなのか、とてつもない交付金が行政に
いかに大きく食い込んでいるのか、と思わざるをえません。

福島原発の燃料が今どこにあるのか。
圧力容器を抜け、格納容器に溜まっているやに言われているけれど
たぶん格納容器も破損して落ちていると思われる。
ほんとに素朴な疑問なんですが、建屋のコンクリートも抜けて
その下に落ちて、どこかに溜まるのでしょうか?
そうなったら地下水系も汚染し、もちろん海洋にも漏れる。
チャイナ・シンドロームはフィクションというけれど、
燃料はどこまで落ちれば止まるんでしょうか?
そして未来のいつの日にか、放射能汚染が治まるんでしょうか。

スリーマイルやチェルノブイリとは全く違う展開。
すでに世界中のどこも経験のない状況になっています。
チェルノブイリでは4億キュリーという放射能汚染を起こしたのですが
福島はその10倍の燃料を抱え込んでおり、まったく止めるすべがない。
毎日毎分、今この瞬間も汚染を続けているのです。

福島では計画的避難区域にも、ホットスポットが点在。
ここからはもう、本当に残念な事ですが、大規模に
国の特別地域として封印せざるをえないと思います。

昨日のテレビ報道で宮古の田老地区でテント商店の再開を報じていました。
ゼロどころかマイナスからのリスタート。
様々な困難の中再生しようと頑張っておられました。
でも、誤解を恐れずに言えば、まだ幸せなことだと。
原発で避難しておられる方々は再生の緒にもつけない。

津波で壊滅した地域はがれきにも手をつけられず、
国の優柔不断に時間を止めたまま。
もう、10年や20年で故郷に帰れるレベルでもなく、
新しい人生を構築していただくしかない状態。
国は周辺の家土地、農地、山林等買い上げて国有地とし、
福島の皆さんに少しでも新生活のためのお金を作るしかないと思います。

ご存じのように政局は茶番劇。
大連立なんぞしなくても、やるべき事はひとつ。
この国の政治はほんとにどうにもならんな、とため息しか出ない。
この原発事故の苛酷さを本当に理解しているのか。

事故の経緯を追っているせいでもあるのですが、
事故を忘れていられることは一日もありません。

今はとにかく子供や若い世代の健康を守るために動く。
苛酷な状況で作業を続ける現場を支える。
どれほど言い難いことでも、避難しておられる方々に
状況を明らかにして支援していく。
そのための増税なら国民は納得できるけど、どこの省庁も
独立行政法人もじぶんとこのカネを抱え込んで放さない。
これをそのままに増税なんか許せません。
自民も民主もバカばっかりでどうしようもない。
絶望してはいけない、と思いつつ報道を見ています。

posted by えみちゃん | 07:56 | 原発・震災 | comments(5) | - |
原発 =ニュースから=

先般、文科省は学校の校舎校庭の線量規制を年間20ミリまでとして
各方面から多くの抗議を受けている、というニュースを
ご存じの方は多いと思う。

こども達が屋外で活動したり、風が吹けば当然土が舞い上がる。
放射性物質が含まれた土ぼこりを空気とともに呼吸しないわけには
いかない。当然内部被曝が発生する。
文科省がOKしている3.8μSv/hというのはとんでもない数字で、
外部放射線による実効線量が、3月間につき1.3mSVを超える恐れのある
場所は「放射線管理区域」で、18才未満はそこで働くことができない。
その場合は0.6μSv/hで、今回の制限値は何とその6倍にあたる。

低線量被曝にはしきい値はない、と言われます。
年100ミリシーベルト以上の線量になれば、健康に影響がある、と
確認できているだけで、20ミリでもそれが長期間にわたったらどうなるか、
今回の原発事故の影響はどれだけになるのか、もっとずっと先に
ならなければわかりません。

この措置に納得できないとして昨日、内閣官房参与で
東大大学院教授の小佐古教授が辞任会見を行った。
辞意表明全文(NHK科学技術部ブログより)
一部で「御用学者」とのレッテルを貼られていたが、今回涙ながらの会見。

これはどういう涙なんでしょうかね。
アナタ、今こそ「こういうデタラメはダメだっ」と
内閣相手にとことん提言して、広く国民に知らせていくべきじゃないの。
このひとも「泣いてる場合じゃない」人だと思います。
今まで毎年厚労省から原爆放射線の研究の代表者として
科学研究費補助金を受け取ってきた責任をはたしてもらわなくては。

福島県郡山市では市長の判断で校庭の表土を取り除く措置。
線量が下がったそうで喜ばしいこと。
がっ! 文科省では気に入らないらしい。
冷静な判断を」なんぞと言っております。ありえないから!

一方、鎌田實氏は福島の南相馬で、乳児や児童にフィルムバッジ
つけてもらって被曝量を計ろう、と動き出している。
費用は氏が主宰するJCF(日本チェルノブイリ連帯基金)で出す、と。
線量の高い低いは一定じゃないし、各々の活動によっても
個人の被曝量は変わるから、個別計測はとても大切なことだと思う。

メンツだの立場だの、ましてや金銭勘定で話をしてる場合じゃない。
もう政府や行政に期待も出来ずに、実行しようとしている人達がいる。
国民としては、せめてささやかにその活動支援するしかないのか。

政府は自分の国のこどもをなんとしても守りたい、と思わないのか。

私は震えるほど怒っています。

posted by えみちゃん | 08:57 | 原発・震災 | comments(6) | - |
原発&震災 情報いろいろ

原発とエネルギー政策について、
もっと知らないと学ばないと、反対する事もできません。
というわけで、今日はいくつか情報を。

『よくわかる原子力』 原子力教育を考える会
公正公明な原子力教育を、との主旨で原子力発電の仕組みから
環境・経済・法律までとても詳しく記述されている。
用語解説もあるのでぜひ1度見て下さい。

『原子力資料情報室(CNIC)』
脱原発を表明しているNPO法人です。
元東芝原子炉設計者の後藤政志(工学博士)さんが
事故の経過など随時Ustreamで配信しています。
トップページに「中継画面はこちら」とあるところを
クリックすると、過去のアーカイブなどわかります。

昨日の配信は、
『東京電力が発表した『福島第一原子力発電所・
事故の収束に向けた道筋』についての解説』
たいへんわかりやすいです。
汚染水を海中放棄した事にとても怒っておられます。(59分)

人が容易に近づけない線量のために、原子炉の現状が
はっきりと掴めない。掴めないと真に有効な解決に到達できない。
が、破損が修復できないと、漏れ出る放射性物質によって
線量が落ちていかない、というジレンマをどう克服できるのか、
難しいところですね。

『岩上安身による、京大・小出裕章氏へのインタビュー』(80分)
4/10時点での原発の現状を分析(最悪のパターンを想定)
この動画は53分〜の部分をぜひ見て欲しいです。
もんじゅ、六ヶ所村のざっくりした解説、現在の日本の
電力供給が原子力無しで出来ることを資料で説明しています。

河野太郎blog『ごまめの歯ぎしり』
脱原発、エネルギー政策の転換をはっきり表明しています。
現在の電力不足について政府・東電の情報が間違っている事を
きちんと書いています。頑張って欲しい。

『八ヶ岳山麓日記』
東北支援に精力的に取り組んでおられる鎌田實先生のblog
テレビ・ラジオにも出演されているので、ご存じの方も多いと思います。
鎌田先生が理事長をしているJCF日本チェルノブイリ連帯基金では
もう90回以上の医師派遣や医薬品援助を続けてこられています。
淡々ときっちりと福島の現状について語られ、医師として
必要な支援をとご尽力なさっているのがよく分かります。

==========

津波で多くの港や養殖場が破壊され、この先の数年、漁業は
深刻な状態になると、昨夜のクローズアップ現代でも
取り上げられていました。
たいへんな状況の中、なんとか復興するべく知恵を絞り、
再建へがんばっておられる方達がいます。

『東日本大震災からの牡蛎復興支援プロジェクト』
ひとくち1万円で牡蛎オーナーになってもらい、復興した暁には
三陸牡蛎20個をお届けします、というプロジェクト。
ただの募金ではなく、復興まで長いスパンで見守ってもらおう、
そして美味しい牡蛎を食べてもらいたい、という心意気。
えーと、私はカキ好きじゃないのでー(笑)
大好物!という方いかがでしょうか。
3年から5年後、復興成って送られてきた牡蛎をほおばる、という
美味しい支援。
こういう取り組みって素晴らしいと思います。

他にもまだまだ良い情報をご存じの方、教えて下さい。
うちの情報収集班もがんばるように。

posted by えみちゃん | 14:33 | 原発・震災 | comments(2) | - |
原発7

3月11日14:46分、東京でも経験したことのない大きな揺れ。
すぐにつけたテレビから、あの大津波のライブ映像が流れてきた。

車が飲み込まれて家が流れていく東松島の町。
映画のシーンとしか思えないような仙台空港に到達する津波。
石油タンクが炎上する千葉市原。
燃え広がる気仙沼の町。
そして爆発する福島第一原発。
流れる情報は東北から関東にかけてのすさまじい被害。

震災からの3日ほどはもうぼう然とするばかりで過ごした。
町ごと破壊され、避難救助さえ間に合わないほどの広域。、
いったい何人の方が亡くなっていったのか、
日々増えていく死者・行方不明者。
そして、原発事故によって拡散した放射性物質。

テレビを見ても新聞を読んでもネットを見ても泣いてばかりいた。
親を、子を、兄弟を、友人を、家を、町を失う。その悲惨さ。痛ましさ。
東海も関東もいつ大地震が来ても不思議でない、と言われる。
日本のいたるところに原子力発電所がある。
東北の姿は、人ごとではありません。
今日の自分は被災者ではないけれど、
現地の皆さんの状況は想像だにできない困難だけれど。

自分の国がこんなにも壊れ汚染されてしまった。
本当に再建できる日が来るんだろうか。
自分が生きている間に、福島のあの地が更地になるのを
目にすることはないだろう。
同じような思いを抱いた方はたくさんいるでしょう。
私はほんとうに打ちのめされてしまいました。
自粛、などではなく、楽しい事など思いつかない。

でも、私に出来ることなんか何にもない。
医師でも看護師でもない。
50肩で座骨神経痛持ちでボランティアしに行きたくても
足手まといになるだけ。
ささやかに募金をすること位しかない。

そんな鬱々としていた生活でつけたラジオに出演していた、
イラン人女性ジャーナリスト。
フェイスブック上に外国人留学生の日本へのメッセージを
掲載していると紹介していたのです。

=====
日本人は、第2次世界大戦後、ゼロから再スタートし、
世界中の皆を驚かせました。イラン人の学生である私も
日本の素晴らしい技術や知識を身につけられるよう、
イランから日本にやって来ました。
この数十年間、発展途上国から日本の技術を学びに日本にやって来た
すべての留学生は、被災地の皆様を決して忘れたりしません。
更に、イランの砂漠緑化プロジェクトに長年携わってきたJICAの技術者や
専門家を、イランの砂漠に住んでいる子供や若者達は、決して忘れたりしません。

日本人はこの数十年間、世界のどこかで地震や他の災害が生じた場合は、
すぐにも現地のみんなの力になってあげました。本当にお疲れ様でした。
今は、世界中の皆が日本に恩返しをするチャンスです。
皆さんのことを心から愛し、日本人の思いやりの気持ちや
愛国心を強く尊敬しております。
(一部略)

ギィアーイー・レイラー
=====

私はイランに行った事もないし、ひとりのイラン人も知りません。
でも、こんな遠い国の宗教も人種も違う知らないひとが、
恩返しです、とこうして励ましてくれている。
今までもテレビやネットでこうした声を聞くことはあったけれど
ぼう然としているばかりで聴いていなかったんだ。
戦火とその事による貧困に苦しんでいるアフガニスタンをはじめ
日本から見れば貧しい国の人達が、少しでも力になりたいと募金し
日本を支援してくれている。

泣いてるだけじゃダメだ。
どうしたらいいかわからないけど、何かしなくちゃダメだ。
ここは自分の国だ。

私のこのブログは、母や今は別に住んでいるムスコや友人達に
「ここに行ったの、これ食べたの、こんな事考えたのよ」と
近況報告するために始めたちっさいブログです。
でも、もしかしたら誰かが何かの拍子に訪れて読んでくれるかもしれない。
自分もそう思う、あるいは、これは違うでしょと考える
何かのきっかけになるかもしれない。
おめでたいかもしれないけれど、小さすぎるけど、
でもそこから始めよう、書いて自分も考えよう。
何ができるのか考えよう。
そうして書いてきました。
少しでも、これからの原発を考える一助となればと。

今日まで7回にわたって読んで下さったみなさま、ありがとうございました。
原発と災害については、明日からも続けて発信していきます!

posted by えみちゃん | 09:28 | 原発・震災 | comments(4) | - |
原発6

現在日本には55基の原発があります。
建設中、計画中のものも10基を越えています。
これからも原子力発電を維持していくのでしょうか。

安価で安全でクリーンなエネルギー。

この3つがすべて間違っていた事を日本中が知るのに
計り知れない犠牲を払ってしまいました。
今回の事故で、東電は原子力賠償法によって
賠償措置額1200億円の義務が生じる。
言い換えれば1200億円で済ませる事が出来る。
それ以上は国が支払うのです。もちろん税金です。
途方もない金額。どこが安価なの。

もう原発は日本から無くすべきです。

絶対無くさなくちゃいけません。

この収束の見通しも立たない事故のさなかに
東電は柏崎刈羽で休止中の3号機を再稼働しようとしています。
東電の原発は17基、そのうち現在も運転中なのは4基です。
まずは運転再開させないこと。

原発推進学者16人が
「原子力の平和利用を先頭だって進めてきた者として、
今回の事故を極めて遺憾に思うと同時に国民に深く陳謝する」
との謝罪を前面に掲げた緊急提言を発表した。
この事故がどれほど深刻で取り返しがつかないか、
一番知っているのは彼らです。
せめて原発廃絶にシフトチェンジして、その実行に関わって欲しい。

今すぐにすべての原発を止めるのは難しい。
多くの人達がそういいます。
産業が、生活が、ダメになってしまうと。

でも。

これほどに地域住民を苦しめて環境を汚してしまう事故を見て
それでも原発を選択するのか。
この後の日本にとって、当面の間、たとえ生産力が落ちても、
GDPが落ちても、生活が不便になっても、
まずは止めなくてはなりません。
事故前と同じでいようと思うのがそもそも間違いだと思う。
都知事は、パチンコと自販機は規制しよう、という。
極端な話かもしれないけれど、日本の復興に要となる
工場稼働を制限する方が問題だ、と言い切っている。
これは勇気が要ることでしょう。
わたしは原発推進だった石原氏には他の政策についても
ことごとく反対なのですが、こういう所はエライなと思う。
ぜひ原発についても反対の意を表明して欲しい。

復興と事故処理で日本は疲弊し衰退し、ダメになるのか。

私は大いに希望を持っています。

今回の事故収束、廃炉については東芝と日立が共同で
請け負う事になりました。
東芝はアメリカの関連会社5社と、日立も7社と共に
計画案を出した。
東芝の社長は廃炉して更地にするまで10年半でできると。
本当にそんなに早く出来るのか、疑問ではあるけれど
(日立は30年と言ってます)
日本の技術者達は本当に力を持っていると思う。
政府と東電にモタモタと自分たちのメンツや利益を守るため
汲々とさせているより、民間企業にイニシアティブを
取らせた方がよっぽどマシだと思う。
メーカーは、技術開発と事故処理での新しいノウハウを持って
また次の事業に生かせる。営利企業の腕の見せ所でしょう。

希望のもう一つは代替エネルギーの研究開発です。
日本は国策として原発を推進するために、
新しいエネルギーの開発を放棄してしまった。
「結局はコスト高だ」予算を削り、研究は資金不足で進めない。
メタンハイドレードをはじめとして、藻類を使ったりの
バイオ燃料を研究している科学者もまたたくさんいます。

日本の技術と知恵は世界一。
これから日本の新しい技術が世界を席巻する日がくるかもしれない。
実際、太陽光発電は日本がトップだったのに、
エネルギー政策として原発が推進されて、今では中国が先端。
コストがかかる、蓄電できないから、天候頼みだ、と。
日本のメーカーが本気出したら違うだろ、と思う。
もっと安価に、もっと効率よく出来るはず。
鹿児島大では太陽光で発電しつつ、蓄電する新構造を開発している。
こういう研究者と提携してどんどん進めて欲しい。
そういうメーカーについてはその製品を買うことで応援する。

原発には反対だけれど、ひとりそう言ってたって
何が変わるじゃなし、どうにもならないし。
そう思っていたけれど、
たとえば原発廃止の決意を表明する国会議員に
たくさんの原発反対を訴える人達に
「私は賛同しています。原発は反対です」
と1本のメールを送るだけでも、それも運動の一つだと思う。
内閣府原子力委員会では国民から意見を募集中
まずはこちらで原発反対を表明しましょう!

日本人は忘れるのが得意。
この事故がある程度収束して、大きく放射能物質を漏れないように
処置できてくると、ニュースも少なくなり、
5年10年と経つうちに「あぁ、あのときは怖かったね」と
過去の物語にしてしまう事にもなりかねない。

これだけは物語にしてはいけない。

原発には絶対反対です。
すべての原発を廃炉にしなくてはいけない。

だから学ばないといけない。
知らなくちゃいけない。
考えなくちゃいけない。
声を出さなくちゃいけない。

(つづく)

posted by えみちゃん | 10:50 | 原発・震災 | comments(1) | - |
原発5

震災から連日テレビに釘付け、という人は多かった。
私もそうです。
一日中、電気は消してもテレビはつけていた。
ひっきりなしに余震があったし、
原発事故が日々悪化し続けていたから。

そして日を追うごとに「専門家」の原子力学者が
口数少なくなっていくのを目の当たりにした。
口を開けば「いますぐに健康に影響は無いと思う」
「格納容器は堅牢で、めったなことでは壊れません」
だんだん状況が悪くなると、核心的な事には一切ふれないで
むなしく原子炉の仕組みの説明ばかりしてお茶を濁す。
彼らの誰一人として「原子力研究に携わった者として
責任を感じている」と言わない。
だいじょぶだいじょぶって言ってたでしょう!

もちろん国民視聴者側にも問題がある。
「情報公開!」「真実が知りたい」と言いながら
悪いデータ、悪い可能性が示されると
「不安を煽るのか」「風評を招く」と言い出す。
私も事故直後、朝起きてテレビをつけるのが怖かった。
もっとひどい事になってるんじゃないか、悪化してるんじゃないか。
怖くてたまらなかったけれど、でも、現実だから。
風評とは根も葉もないこと。データを過小評価する事じゃない。
現実をはっきり認識しないと次には進めない。  

ネットではよく「マスゴミ」などと、口汚く表現することが
ままあり、なんてお下品な、と思っていましたが
今回、本当に大手マスコミはどうもならんな、と思わざるえなく、
いい加減イヤになってNHKばかり見ていた。
下手な学者より淡々と分析する科学部解説員の方が誠実。
(水野さん、事態の深刻さに冷静さを失った事があって
それが伝わって怖かったけど、だから信頼もできるなと。)

民放での、あれはどういうつもりなのか、
汚染水放出の時に「原子力学者」に影響を尋ね、
「海は広いからそのうち薄まります」的な発言に
もっともらしくうなずき、「影響は少ないですね」などという。
翌日海洋学者が「ふざけた事を言うな、環境汚染はこれから
きちんと追跡調査しなくてはわからない」と怒っていた。

だいたい「原子力の専門家」は大抵物理屋さんでしょう。
原子炉工学の先生もいらしたが核分裂や熱量や核種やら
物理学あるいは化学として研究しているわけで
環境汚染や人体への影響まで研究しているわけじゃない。
しかも、東電御用達。
私は出ている学者片っ端から検索しましたよ。

そして、原発に反対している学者はいっさい出さない。

かつて大阪・毎日放送で、原発に反対する京大原子炉実験所
のドキュメント番組を放送しました。
熊取六人衆の取り組みというテーマで(原子炉実験所は大阪熊取にある)
ドキュメントなのでスポンサーはなし、という番組。
放映後、関電は毎日放送の番組スポンサーをすべて降りたという。
公共放送1本だけ、というのも健全ではないけれど、
カネに物言わすやり方に屈する民放ではマズイでしょう。

原子炉実験所の小出氏は
「自分達は原子力ムラ(とまでは言わなかったが)
から一切排除されていますから」と仰っておられたが、
フリーのジャーナリストが主宰するユーストリームや、
ラジオには登場なさっている。
大手のマスコミはもう本当にダメダメだ。

この震災では映像を広く伝える、という力ももちろん発揮したが、
少し落ち着いてきたら上っ面ばかりなでて、
得々とした顔つきのキャスターを見るのはもうウンザリ。
政府は正しい情報を、と言いながら、自分たちは偏っている。
これから日本はどこへ向かうのか。私達が何を選ぶのか、
原発維持の話も、反対の話も両方の情報があってこそ。
その指針になる報道をして欲しいと思う。

東電の会見などはテレビでは出だししか映らないが
ユーストなどではがっつり見られる。
フリージャーナリストは頑張っています。
2chの原発事故技術考察スレで、東電の会見に出ている記者は
文系しかいないのか!もっとちゃんと聞いてこい!ってありましたが、
フリーの記者達は学者から情報収集したり学んだりしながら聞く姿勢がある。
上杉隆氏によれば、大手新聞の記者達は東電や電事連に
取り込まれてるからまともな質問をしないんだそうですが。
彼らがが食い下がって突っ込んでるのを見て、まだ救いがあるかと。
反面ネットは玉石混合でもあり、こちらの目もシッカリしとかないといけませんね。

(つづく)

追記:上記のドキュメンタリーこちらで見られます→ココ

posted by えみちゃん | 15:03 | 原発・震災 | comments(2) | - |
原発4

飯舘村の計画的避難が始まる。
線量が30μシーベルト/hを越えている所もあるそうで
行政の決断が遅すぎてイライラする。

この避難について、首相が「10年になるか20年になるか」と
発言したことについて、猛反発が起きている。
福島県知事や村長、野党議員は「許せない」と。
そして村長の会見に同情する国民。

びっくりだ。どういう認識なんだろうと思う。

福島の今の現状をどう思っているのか。今日のニュースには
「2号機地下水の放射能濃度、1週間で17倍」
「3号機の炉心温度上昇」
「4号プールの燃料棒損壊か?」
事態はまったく良くなっていない。
1ヶ月経っても、放射能漏れはずっと続いている。
先日事故評価がレベル7になった際、外に出た放射性物質は
チェルノブイリの1割、と発表があったけれど、
事態はまだ進行中で、密閉が失われているんだから、
放射能漏れは増えていく事はあっても減らないでしょう。

セシウムの半減期は30年。
土壌入れ替えなどの除染といっても、
まずは現在の状況を少しでも良くして、なんとか最小限の放射能漏れに
くいとめる事がともかくも先決、とわからないわけ?

官邸側も「いや直接言った訳じゃないですー」などと
くだらない保身や立場でしか物を言わない。
現実には誰が見ても、年数はともかく長期にわたることは自明。
「本当に遺憾ではあるけれど、命と健康を守るためには、
10年20年じゃない、それが30年となっても移住していただくしかないんです。
国は精一杯の支援と補障をします。」と言うべきでしょう。

知事や村長はいちど事故が起きたら、こういう事態になると
何も考えてなかったわけですか。
原発を抱える地域の行政者がこんなていたらくでいいのか。
泣いてる場合じゃないでしょう。

今回の原発事故を受けて、全国の原発の安全対策を、との
報道がなされており、電源確保の、津波の規模の見直しだのばかり。
福島では、事故が起きた場合のシュミレーションや対策を
いままで何も取ってこなかったのか。他の自治体はどうなのか。

チェルノブイリやスリーマイル、国内のJCO事故。
学ぶべき事例はたくさんある。
レベルごとに予想できる被害はどれくらいか試算する。
気象条件で放射性物質の拡散が変わるのは周知だから、
風向でどう広がるか予想マップを作っておく。
チェルノブイリ級の事故が起きた場合、彼地では
9日間に16万人が避難した。

福島県なら、住民に対してどう告知するか、
移動手段にバスを使うなら何台必要なのか、
自家用車をもって避難を希望する世帯についてどう対処するか、
チェルノブイリでは3日分の荷物、としたがそれはどうするか、
とりあえずの避難先は県内でどれだけ使えるか、
近隣県にどの位の引き受けを頼めるのか、
病院や福祉施設の人々を避難させるために必要な救急車は、
警察・消防・自衛隊の県内県外のバックアップはどうなるか、
家畜やペットはどうするのか、等々・・・・

まさかやってないわけ?
県と市町村が想定しておかねばだれがやるのか。
これは地震や津波とは別の話です。
国が指示を出したところで実務実行は地方自治体の役目。
こうした想定をやった上で国と交渉したり詰めたりしないで
どうやって国民市民を守れるのか。

国民は自分の稼ぎから所得税を払い、自分で購入した家土地に
かけられた資産税を払い、車を買ってもガソリン入れても
野菜買っても税金を払っている。
それは安全に自分の生命や資産を脅かされることなく生きて
行けるように託しているからで、
行政はそれを遂行する権力、権限を付与されている。
憲法前文からもっぺん読み直してこい、と思う。

「東電も国も安全と言うから信用してたのに」とは
おめでたすぎる、無責任すぎるでしょう。

ただ、福島の原発については事情がある。
第一原発の建設誘致が決まったのは50年前。
1971年の1号機運転開始から次々と運転が始まり
1976年にはすでに1〜3号機は稼働していた。
よく言われる「補助金とリスクを秤にかけた上だろう」の言は当たらない。
今の30〜50代にとって、原発とは
生まれる前から・生まれた時から・こどもの頃から
「そこにあったもの」なのだ。
賛成も反対もない、はじめから原発は受容されていた。
今回の事故で「誰が作ってくれと頼んだんだ」という憤りは深いと思う。

一方で、福島に年間莫大な交付金が出ているのも事実。
発電所周辺地域の家庭や企業には毎年原子力立地給付金が支払われ、
物産品開発等の地場産業振興、老人ホーム運営等の福祉サービス事業、
観光PRなどの地域資源利用魅力向上などの「地域活性化事業」に使われる。
地域住民が原発による受益者であることもまた現実です。

だから今回の事故のリスクを引き受けるのは
仕方ないでしょ、というつもりではもちろんありません。
沖縄の基地問題にしても、ダムや高速道路の公共事業にしても
この国ではこういう仕組みがしっかり出来上がっており、
事実「基地があるから食べられる」「原発があるから出稼ぎに出なくて済む」
という装置がいたるところにある。このままではいけない。
ツケを払うのは国民、という事こそ許せないと声を出さなくちゃと思うのです。

(つづく)

posted by えみちゃん | 09:27 | 原発・震災 | comments(4) | - |
原発3

今回の福島第一原発事故の原因はただひとつ。
電力を作っている発電所の電気が止まったこと。
いったいどんなブラック・ジョークなんでしょう。
電源のバックアップさえ出来ていれば、
次々と連鎖的に悪化していくことはなかった。

地震はともかく、これほどの津波は想定外だったという。
想定内だろうと想定外だろうと、
人が作った物は必ず故障するし、操作ミスもある。
何をどう頑張っても事故は必ずある。

今回言われている「安全神話」だけど、
日本人の持つ体質を根本から見直すべき時だと痛感する。
日本人は「○○ゼロ!」という標語が好きで、掲げる。
曰く「事故ゼロ!」「いじめゼロ!」
警察庁とか教育委員会とか、マジで言ってるの?
そんなにおめでたいの?
事故は起きるし、いじめはいつでもありうる。
ゼロを目指す、という意気込みなんでしょうが、
そうではなくて、いくらゼロを目指しても
「起きてしまう・起きてしまったこと」に
どれだけ早く有効に対処できるか、あらかじめ考えて、
出来る手だてをしっかり考えておく事が大事でしょ?
でも、日本人は悪いことを想定するのは
「縁起でもない」し、「不安をあおるだけ」となる。
本当は、一番悪い場合を想定して手を打っておくことが
結局は不安を持たずに済むことなのに。
そして、悪いことが起きても、なるべく楽観的に
最悪を考えないでなんとか過小評価出来るようにする傾向があると思う。

原子力安全委の「原子炉施設に関する安全設計審査指針」には
長期間の電源喪失は 「送電線の復旧または非常用交流電源設備の復旧が
期待できるので考慮する必要はない」としている。
だって、そんな事起きないもん、と言うことだ。

事故当初から、東電の会見にはどこか人ごとというか
本当に何とかする気があるのか、という感がぬぐえない。
東電にしてみれば、原子力安全委員会の指針に従い、
想定できる事は全て想定して設計し、国の認可も下りている。
これほどの規模の災害が起きての事態は、言ってみれば
東電だって被害者だ、とどこかで考えているように見える。

原発は国策。原子力安全委の責任は重い。
「隕石が落ちるってとこまで想定できませんよ」と言い切る。
隕石は落ちずとも、いざ有事となってミサイルが飛ぶことも
ありえるし、太平洋沿岸は大型津波もありえる。
すべての想定が無理なら、これは作ってはいけないものなのだ。

原子力資料情報室の動画で見た原子炉設計者の話で印象的だったのは
「原子力というのは他の開発と違って失敗から学びながら
改良・改善するという事が出来ないのです」という言葉。
机上の設計が現実には不具合を起こすことは良くある。
モデルではうまくいったのに実際は難しい、だから
修正を加えたり修理したりしながら開発していくのだが、
壊れて修理したくとも人が近づけないのが原発。
いちど事が起きてしまったら、もう見ているしかできない。と。  

これからも日本は原発を維持していくのか。
日本人のすべてが考えなくてはなりません。

(つづく)

posted by えみちゃん | 08:38 | 原発・震災 | comments(3) | - |